こんにちは、いつきです。
今回は過去の転職活動の体験談になります。
大事なことなので、あらかじめ自信をもってお伝えしておきます。
何の役にも立ちません。
ゆるゆると肩の力を抜いて、なんなら軟体動物になったつもりで、柿の種でもむさぼりながら読むのがちょうどいいと思います。
それではどうぞ。
10年以上前の話です。
転職活動をしていたとき、DUDAで見つけた機関誌を発行している会社の編集者枠に応募しました。
機関誌
政党・研究機関などの団体や個人が、その目的を達するために発行する雑誌など。
新卒のときから雑誌編集に興味があったのでやってみたかったんですよね。書籍か雑誌かを選んで入れるほど甘くはなかったのが現実でした。
その会社で扱っていたのは、いわゆるお金持ちの人向けの機関誌。
ただ、当時はまだ書籍しかつくったことがありませんでした。
なんですけど、なぜか書類選考が通ったので面接に行きました。
面接当日の心情
よく晴れた春の暖かさを感じる日。昨夜はよく眠れて、ほどよい緊張を保てているし、地面を踏みしめる足の感触もよかった。今日は、うまくいきそうな気配があった。
応募企業につくとロマンスグレーヘアの紳士(総務の人?)に案内され、
すぐに応接室で面接が始まりました。
開始早々、面接官だった編集長の女性に言われました。
「当社の機関誌をつくるにあたって、どんな貢献ができますか」って。
《心の声》
そんなこと言われましても。
エントリーから数日で連絡きて3日後に面接でしたし。
企業研究できるならおたくの機関誌買っておいたんですけどね。
書店じゃ手に入らないし、注文して郵送待ってても間に合わないし。
読んでもないのに貢献できる内容を語りだす応募者、怖くね?
私が面接官なら落とすわ。
いっそ「金持ちの肩を揉めます」とでも言ってみようか。
「貢献については、会員制の機関誌だと正直わかりません。しかし、書籍ならみっちりやってたので文章の編集やブラッシュアップなら任せてください」
うん、やはり凡人はこの程度である。
苦肉の「前半落として後半上げていく」スタイル。
「あのですねえ、雑誌と書籍はまったくちがうものなんですよ?!」
いやあ、想定外に反応悪かったあ。
「定期刊行物であるかそうでないか、情報伝達の早さの違いについては理解しています。ただ、確認したところ貴社の場合は機関誌ですので、内部情報が主軸記事と見受けてます。取材などで編集者が記事を執筆するというよりは、有識者が原稿を書いて編集者が内容を磨いていく仕事であれば、どちらも大きく異なることはないかと思ったのですが」
それっぽいことを言ってみる。
もし試されているとしたら、対応としてはいいのでは?
拡大解釈かもしれませんが「人が文字から情報や知識を得ること」について、媒体にこだわるあまり「まったく違うもの」と断定していいものかは議論の余地がありそうです。
「は、やったことがないからわからないかあ、違いが。」
ちょっとキレ気味で言われました。怖い。
(それほど語気を強くされるのであれば、無知な私に説明していただけないでしょうか・・・? そうされないのは言語化が大切な職種の「編集者」としては不適切かと思いますが・・・)
なーんて、有効求人倍率が割れてる時代には言えなかったです。
機関誌の合併号とかで殴られたくないし。
なによりも「この会社ないわ」と思ったこと。
過去に私がつくった書籍見本を面接開始時に渡していたのですが(クリエイター系職種は制作実績を面接に持っていくことが多い)、女性編集長の隣にいた爺に、
「アー この本のとおりにできてないね、君はぁ」
といって『転職指南本』を放り投げるように返されたことです。
「転職の面接に転職指南本を持っていったら面白いかもしれない」
と思ったんですけど、きっちり失策でした。
ネテロ会長に怒られそう。というかこっちも爺やん。

この体験から私からお伝えできること。
それは、応募企業がジョークの通じる相手かどうか見極めましょうということです。
すいませんでした。